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このギター演奏グループは、1980年に作られました。メンバーは当教室の基本課程を終了し一定の演奏レベルに達したと認められた門下生を対象に選ばれています。メンバーの顔ぶれや人数は毎年少しずつ変化しながら今日まで来ています。その目的は、演奏会を通し地元である郡山市を中心にギター音楽を地域文化に浸透させることにありました。しかし今では回を重ねるにつれ、演奏レベルの向上と優秀なギタリストの育成にも重要な役割を持つようになりました。その成果はこのメンバーから多くのコンクール入賞者を輩出していることからもお分かりいただけると思います。現在は毎年9月に行なわれる定期演奏会もすっかり定着し、心待ちにしているファンも多くなりました。これからも優秀な若手ギタリストの登場とそれにまけじと情熱を燃やす大人の演奏を送り続けたいと思っています、これからも皆さんの応援を宜しくお願いいたします。 |
2012年9月9日
三春交流館小ホール
演奏会の簡単なコメントです 山岡祐子/トップの奏者として緊張はあっただろうが1曲目カルドーソの「ミロンガ」からしっかりしたタッチで味わい深い表現をしていた。レイスの「もしも彼女がたずねたら」ではハッとする色気さえ感じる妙技に聴き入り、最後の「Xodo da baiana」は一転軽快なリズムが心地よく、3曲それぞれの持ち味を見事に弾き分けていた。富塚康晴/19世紀ギターの音色に近づけようとアクィーラ弦を使用し、リョベートのカタロニア民謡集から「アメリアの遺言」 「凍れる12月」 「哀歌」 「盗賊の歌」の4曲を演奏。その素朴な音色は当時の音楽を彷彿とさせてくれた。演奏自体も気取らない素直な演奏が心に残った。渡邊 華/ブロウエルの「11月のある日」から自由に語りかけるような豊かな表現力に驚かされる。ゲーラの「12月の太陽」でも安定した技術で曲のイメージを大切にしつつ、自己表現としての音楽を創り上げていた。終演後の拍手がしばし止まなかったのは初出場だから、だけではないと思った。鈴木洋平/1曲目はヴィラ・ロボスの「前奏曲第1番」。終始落ち着きのある演奏で、低音の旋律の歌わせ方も誇張のない素直な演奏が彼らしく新鮮に思えた。ポンセの「サラバンド」は美しい音色と歌心が相まってなぜか癒される演奏だった。高瀬直之/演奏曲はバッハの無伴奏ヴァイオリンソナタから「アダージョとフーガ」。アダージョでは丁寧なフレージングと絶妙な間を生かしてバッハの世界を良く表現していた。フーガに入ると少し不安定な箇所が見られたが、主題の把握から遠近感を表現しようとする意図や、アーティキュレーションにも工夫が見られ、演奏力の高さを感じることが出来た。森 湧平/3曲演奏したが、まずトゥリーナの「ファンダンギーリョ」、実に完成度の高い演奏。この曲の幻想性を技術的にも音楽的にも高いレベルで表現していた。次のタルレガ「アルハンブラの思い出」においても流れの良いトレモロで美しく聴かせてくれた。しかし彼のレベルからすればさらにトレモロの質を高めて欲しいとも思った。そして最後はロドリーゴの難曲「トッカータ」、これは見事な演奏だった。この曲をこれだけ表現できる高度なテクニックと集中力には敬意を表したい。昨年のスペインギター音楽コンクール3位入賞後も着実に実力を付けている。今後の活躍も楽しみだ。演奏会の最後は渡邊華を除く5人のメンバーによるあだたらギターアンサンブル/ロドリーゴ、2つのギターのためのマドリガル協奏曲より「ファンダンゴ」と「アリエッタ」が演奏された。どちらも2人のソリストのテクニックが必要とされる曲だが、第1ギターの鈴木、第2ギターの森はその資格が充分にあった。ファンダンゴでは乗りの良いリズムと最後のスケールが決まっていたし。アリエッタではソリストが執拗に繰り返されるオスティナート風の下降音に朗々とした歌が流れ、後半は突然堰(せき)を切ったようにソリストが弾く快速のオスティナートが実に印象的だ。それを支えた3人のオケパートの演奏も見事だった。そして最後はソリスト同士が溶け合うように終息していった。まさに最後を飾るに相応しい演奏だった。
出演者
Photo by S.Yamaoka
山岡祐子
リハーサル中の会場
鈴木洋平
富塚康晴
コンサート終了後全員で
高瀬直之
渡邊 華
あだたらギターアンサンブル
森 湧平
演奏会でのスナップ
録音用の準備、ここのホールはギターに適した
響きの良いホールです。
スタッフと全員で、皆さんお疲れさまでした。
お昼の準備。毎回美味しい料理が並びます
今年も美味そう・・
古河さん遠藤さんありがとうございました
演奏会が終りこれから打ち上げに行くところまだ
時間が早いので外で時間をつぶしてました。、とても仲良しの四人組、またギター四重奏聴かせて下さいね。 最後に出演者とスタッフとのスナップ。お疲れ様でした。
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入口
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