このギター演奏グループは、1980年に作られました。メンバーは当教室の基本課程を終了し一定の演奏レベルに達したと認められた門下生を対象に選ばれています。メンバーの顔ぶれや人数は毎年少しずつ変化しながら今日まで来ています。その目的は、演奏会を通し地元である郡山市を中心にギター音楽を地域文化に浸透させることにありました。しかし今では回を重ねるにつれ、演奏レベルの向上と優秀なギタリストの育成にも重要な役割を持つようになりました。その成果はこのメンバーから多くのコンクール入賞者を輩出していることからもお分かりいただけると思います。現在は毎年9月に行なわれる定期演奏会もすっかり定着し、心待ちにしているファンも多くなりました。これからも優秀な若手ギタリストの登場とそれにまけじと情熱を燃やす大人の演奏を送り続けたいと思っています、これからも皆さんの応援を宜しくお願いいたします。 |
2011年9月11日
三春交流館小ホール
演奏会の簡単なコメントです 脇坂真弘/戦場のメリークリスマス(坂本龍一〜佐藤弘和編)、良く弾き込んであり、終始落ち着いた演奏。なんとも言えない温かく豊かな響きが会場一杯に広がていた。ティアーズイン・ヘブン(クラプトン〜佐藤弘和編)、タルレガの「涙」のメロディから入るとても魅力的な編曲。演奏も叙情的でありながら、スケールの大きい演奏に仕上げていた。冨塚康晴/スペイン舞曲No.4(E.グラナドス)、多少のもたつきはあったもののリズムに乗って好演、中間部の歌もゆっくりと丁寧に演奏し良い雰囲気を出していた。ゴヤの美女(E.グラナドス)、は前半は過度にテンポに流されず、淡々と弾く、後半の歌はフレージングを適切に生かし、落ち着いた歌心が印象に残った。高瀬直之/オブリビオン(ピアソラ)、ゆっくりと気持ちを整え、さり気なく曲に入る、絶妙な歌い回しが心に滲みて来る。ナイトクラブ1960(ピアソラ)、はタンゴの激しさと、陰影を含んだ歌の部分のコントラストが実に魅力的な演奏だった。山岡祐子/中南米組曲(アジャーラ)、<プレリュード>は、ゆったりとしたメロディーを丁寧に歌い.<ショーロ>はショーロ独特のリズムにうまくメロディーを歌わせていた。また、<グアラニー舞曲>では朗々としたメロディーと躍動感のあるリズムのコントラストを上手に出していた。<ガト・イ・マランボ>は終曲に相応しく陽気な音楽とダイナミックな踊りを魅力的に表現していた。森湧平/アラールの華麗なる練習曲(タルレガ)、は速めのテンポでありながらクリアな音で鮮やかなパフォーマンスを披露した。マルボローの主題による変奏曲(ソル)はゆったりとした序奏から、行進曲風のテーマ、そして、5つのヴァリエーションを各変奏の性格をうまく捉えた演奏で、古典らしい構成感のある演奏だった。森湧平&高瀬直之/アランフェス協奏曲第・楽章(ロドリーゴ〜高瀬編)、演奏会のメインの曲らしく、2人の呼吸、技術、音楽が高度にマッチした素晴らしい演奏だった。森はギターパートをカデンツを入れ、ほぼオリジナル通り演奏し、高瀬はオーケストラパートを担当。哀愁のあるメロディーを心行くまで楽しむ事が出来た。最後に全員でキロロの<未来へ>をあだたらギター五重奏団で演奏したが、この曲は今回の大震災から立ち直り、未来に向けてこれからも積極的に生きて行こうと言うメッセージが込められており。会場全体が同じ気持ちを共有する最後に相応しい演奏だった。
出演者
Photo by S.Yamaoka
脇坂真弘
演奏中の会場
富塚康晴
高瀬直之
コンサート終了後全員で
山岡祐子
森 湧平
あだたらギター五重奏団
森&高瀬
演奏会でのスナップ
昼食の時間、今年も美味しかったです!
古河さん、遠藤さんありがとうございました。
本番のクライマックス森&高瀬のアランフェス、しかし
ニュートンの法則は本当に正しいのだろうか・・・・。
終演後、控室の片付け中にチョット立ち話
「イヤー演奏よかったですよ」。ウンまあねー・・・」
演奏会が終り帰りのレストランで反省会?出演者の皆さん、
スタッフ、お手伝いの皆さん本当にお疲れ様でした。
とても仲良しの四人組、またギター四重奏聴かせて下さいね。
最後に出演者とスタッフとのスナップ。お疲れ様でした。
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